うめにうぐいす

アラサー女のごちゃまぜブログ。日々思うことや好きなことについてテーマを決めて問わず語りしたい。

聖母になろうとして腕を一つ持っていかれそうになる話。

突然だが私は「鋼の錬金術師」という漫画が大好きだ。今はアラサーの私、オタクとしてはもう30年生とちょっとくらいの歴戦の猛者。

 

オタクとしての素質は小6くらいに、友人から紹介された、いにしえの女オタクなら誰しもが一度は門を叩いたはずの「最遊記」をかわきりに、こうして立派に2次元と愛着関係を結びすくすく育ってきた。(BLは好まないが、否定はしないし共存はできる)

 

その頃何かと新しい面白い漫画を見つけて教えてくれる、開拓者の友人がいて、「アメリカ大陸もこの子が見つけたんじゃないか…?」くらいなんでも見つけてくるから、もう憧れだったし、私も何か自分で新しい漫画を見つけて古参ぶりたいと躍起になっていた。

 

そんななか月刊誌で友人の仲間うちではあまり人気の無かったガンガンを買っていた私。ある月のガンガンにて衝撃の作品の第一話に出会う。それが鋼の錬金術師。胸張って古参といえるのはこれくらいだと思う。

今なお年1で読み返すほどに好きだ

本当に好きならもっと読み返せよと思うかもだが、

 

我が家の鋼の錬金術師、3巻~9巻が15年くらい前から行方不明。

誰に貸して帰ってきてないか、わからない笑。

何度読んでもニーナがキメラにされてスカーに殺されて、どどどどしんどいところからいきなり10巻にとんでヒューズさんが殺されてる。どどどどしんどい飛び級。メンタルブレイクのエリート街道。

 

これは高校時代の友人たちに聞いても、皆身に覚えはないというし、ひとつ心当たりがあるならば、ある日高校に変質者が忍び込む事件があった。

女子のロッカーに入っていた制汗スプレーを盗み、洗濯されていないであろういつから置き去りにされたかわからない体操着をテイスティング·フィッティングしたのか、裏返しにし、廊下に散乱させ、私たちの青春の1ページに不快な伝説を残した変質者に、盗まれたとしか考えられない。15年くらい前からそう思っている。

しかし腐っても一応特進クラス在籍で、漫画を持って来ていたとか授業中にみんなでおすすめの漫画を回し読みしていたとかを、白状するに等しい被害報告をする事が、大好きで尊敬し敬愛し部活の顧問でもある恩師にどうしてもできなかった。(回し読みされる漫画はあさきゆめみしやぬ~べ~、クッキングパパなど、ジャンルは何とも幅広く個性の爆心地だった。)

 

ティーンエージャーだって身の保身をするのである。

それが生きるすべ。こうして3巻から9巻という尊い犠牲と痛みを払いながら大人に近づいた。

後日変質者は逮捕されたと新聞で見た気がする。

 

という長い前置きはさておき、何が言いたいかというと、大好きな鋼の錬金術師にあやかり、大体何かしらメンタルやフィジカルにダメージを受けた際に、体の部分を指し、

「〇〇を持っていかれた」と未だ表現する事が大好きだという話である。

 

色々あって、色々な部分は今後書き連ねられたら良いが、昔は両手に鉤爪つけたバルログみたいに触れるものを傷つけていたでろう(バルログはもはや意図的に傷つけてる。武器だし)荒んでいた私も、最近はかなり穏やかで落ち着いた性格になった。あれ?もうすぐ死ぬ?

いつぞやからカナダ在住の親友と月1くらいでテレビ通話をしていて、これが私の人生のセラピーみたいになっていて、本当に本当に救われている。ありがとうマイベストフレンド···

そんな私も色々あり最近は生きとし生けるもの全てに愛を注ぐんか?ってくらいのグレートマザー的なちょっと不気味なムーヴをかましていたが、何せ人間6年生くらいの人間が、いきなり聖母ムーヴという究極進化を無理矢理にしようとしているのである。

最近ちと辛いことがあり、周りの人には『大丈夫!マツケンサンバII聴けば、世界中探してもこれ以上おかしい事はないから元気出るし!はい喜んで!みんなhappy!ジャンボリミッキー!!!』って乙女の精一杯の強がりを見せていたけど、

やっぱり私はグレートマザーにもビッグマムにも簡単にはなれない。マイベストフレンドにSOSを求めてしくしく泣いた。

 

マイベストフレンドはそんな私に『そんな簡単に聖母になれたら反動がえらいことになるで。ちょっとずつでええやん。ほしめぇの成長をちゃんと感じるよ』と

言ってくれ。

 

そっちが聖母か??と泣いた。

 

そうだよね、人間6年生だからいきなり聖母ムーヴしたら腕くらい持っていかれるよね!等価交換等価交換☆!!

って元気を貰った。という話。

これがしたかった。マイベストフレンドのすごい話をしたかったんだ。脇道が長すぎたな。

 

何が言いたいかというと、なりたい自分になるために今までの自分をいきなり消し去ることはできなくて、1つの事象に感じる感情は一つではなくて、そのどれもが自分だよね。蓋をして無理するのはやめよう、覚悟は呪いみたいに硬いものじゃなく、柔らかく、優しく、あたたかくて、穏やかに朗らかに、花開くものにしよう、って思えた。

 

なので私はグレートマザーでもビッグマムでもなく第1歩は花のような人になろうと思える。自分を枯らさないよう、大した力はなくても小さなものでも、周りの人にあたたかさや優しさを感じてもらえるような。穏やかで、朗らかな。

 

そう、はなかっぱを目指すことにしたのだ。